その他にもいろいろなお祝いの儀式があります。
年数 | 名称 | 贈り物の例 |
---|---|---|
1年 | 紙婚式 | 手帳・レターセットなどの紙製品 |
5年 | 木婚式 | 木製の家具や小物・記念樹 |
7年 | 銅婚式 | 銅やブロンズ製品 |
10年 | 錫婚式またはアルミ婚式 | スズ製品・アルミニューム製品 |
15年 | 水晶婚式 | クリスタル製品 |
25年 | 銀婚式 | 銀のアクセサリーや食器 |
50年 | 金婚式 | 金のアクセサリーや盃・置物 |
75年 | ダイヤモンド婚式 | ダイヤモンド製品 |
地鎮祭
日本人にとって、家は「ウチ」を意味し、そこに宿っている精神の表現でもありました。だからこそ私たちは、深刻な住宅難、地価高騰に悩みながらも、ひたすら家を建てることにこだわり続けるのではないでしょうか。
新しく家を建てるときは、まず「地鎮祭(和訓では“ところしずめのまつり”)」から始めます。地鎮祭とは、土木や建築の基礎工事を始める前に、大地主神(その土地の神)、土産神(氏神)を祀り、工事の安全と一家の末永い繁栄を願う儀式です。
また、儀式の祭主は神官です。地鎮祭はその土地の神を祀るのが基本ですから、地元の氏神の神官に依頼するのが本来のやりかたです。
上棟式
上棟式(じょうとうしき)は、本来、工事の最高責任者である棟梁が、完成までに災いが起こらないように願いを込めて行うものです。棟上げ式とも建前ともいわれ、新築の家の土台ができ上がり、柱、梁などの骨組みが完成したあと、棟木を取り付けて補強する際に行います。
式は、棟の上に魔除の弓矢を乗せて酒や米を供え、建築主が大工さんにお酒を出してごちそうをするのが習わしですが、酒を飲めない人もいるなどのことから、現在では瓶詰めの清酒や折詰をふるまい、お酒などは持ち帰ってもらうケースも多いようです。昔は、神棚に供える餅を小銭と一緒に屋根の上から撒きました。いまでも地方に行くとよく見かけますが、これは、餅に心霊、魂が宿るとされていたからです。また、投げられた餅を拾って枕元に置けば、頭痛や赤ちゃんの夜泣きが治るともいわれています。